CPUの温度が高すぎると、故障を防ぐためにサーマルスロットリングが発生するのは周知の事実ですが
マザーボードの電源回路でも同じことが起きるのはあまり知られていません。
私もそれを知らずに、高いCPUに安いマザーを組み合わせたことによって本来の性能を引き出せず後悔しています。
そこで今回は、応急処置的な話にはなってしまいますがいくつか対処法を紹介していきます。
私の環境
マザーとCPUだけ紹介
Core i7 12700K
PRIME B660-PLUS D4
と、ハイエンドCPUにミドルローマザーというアンバランスな組み合わせとなっております。
性能低下はどのくらい?
cinebench r23マルチで
対策時 22260
未対策 21540
と、かなりの性能低下です。
なんで電源回路が貧弱だと性能が落ちるの?
そもそもサーマルスロットリングとは
超簡単に説明すると、
「パーツが一定の温度に達したら性能を抑えて発熱を減らすことによって、熱による故障を防ぐ。」
という機能のことです。
同じことがマザーボードでも起きる
マザーボードの電源回路は、CPUに安定した電圧を与えるための装置ですが、電力を多く消費するCPUだとこの装置に大きな負荷が掛かります。
負荷が掛かるというということは熱が出ます
熱が出るということは、故障を防ぐためにサーマルスロットリングが発生します。
ハイエンドマザーがハイエンドなわけ
高いマザーボードは電源回路の数が多い&品質が良いので、負荷を分散し大きな負荷にも小さい温度上昇で耐えられます。
安いマザーはその逆なのですぐに温度が上昇しヘタってしまいます。
対処法
1.CPUの電力制限をする
まず一つ目の対処法は「CPUの電力制限をする」というものです。

設定方法はこのサイトが詳しく解説されています。
しかし、これを行ってしまうと当たり前ですがフルに性能を発揮できません。
私はハイエンドを買ったからには性能を使い切りたいのでこれは行いませんでした。
2.ファンアーム+ファンを設置する
多少お金が掛かりますが確実に温度が下がります。
私が使用したもの
ファンアーム https://www.ainex.jp/products/fst-mag2/
ファン noctuaの適当な奴

こんな感じで直接VRMに風をぶつけます。
不格好ですがかなり冷えますし費用を抑えたいならこれです。
3.マザーを買い替える
元も子もないですが結局これです。
基本ハイエンドにはハイエンドってことを実感させられました。
まとめ
これを体験するまではマザーなんて安物でいいだろと思っていましたが、それが間違っていたことを実感させれました。